第3章 この気持ちの理由
その頃
玲奈に新しい依頼が入り、なぜか家康なぜか反物屋に用事があると言っていたので二人で反物屋に来ていた。
玲奈「ごめんね、家康付き合わせちゃって…」
家康が、いつもの拗ねたような声で
家康「べつに、俺だって用があった訳だし…」
(にしても、家康も用があるって言ってたのに。私の依頼品の布ばかり見てるけどどうしたんだろう…)
玲奈「あの、家康。ここに用があるって言ったけど、自分の用事は大丈夫なの?」
家康 「いや、最近このへんで阿片とか、薬とか言って麻黄とか売ってる輩がいるって聞いたから調査しに来たんだ」
玲奈(阿片は、現代では使われてるって聞いたことないけど麻黄ってヒロポンの主成分じゃない!?ヒロポンってこの時代にもあったんだ…)
家康「だから、あんたも絶対に気をつけて。」
ボソリと家康が言い、私も怖くなって息を飲んだ。
反物が選び終わり安土城へ帰ろうとしていた。
玲奈「家康!今日は、色々とありがとう。最終的に反物も一緒に選んでくれたし、薬のことも教えてくれて」
ニコッと玲奈が笑うと家康もつられたように笑顔になり
家康「まぁ、あんたの事だから薬物の売人にも誘拐されそうだけど
でも、俺も今日は楽しかった」
「私は、そんな誘拐されるほどドジじゃないよ〜」
もぉ〜っと頰を膨らます玲奈にどうだか…と家康が微笑んでいると
玲奈「あっそうだ!家康、お礼にお団子奢るよ!一緒にお茶屋さん行こう!」
家康「へぇ〜…じゃあ俺10本ぐらいたべちゃおっかな」
からかうように、家康が冗談を言うと
玲奈「家康そんなに食べるの?!それは、ちょっと見てみたいかも…」
家康 「あんた…冗談って言葉知らないの?」
え〜っちょっと残念と言いながら二人はお茶屋へ向かうと。
たまたま、政宗と居合わせてしまった。
政宗 「へぇ〜俺に言う割には家康と逢瀬か」
政宗が機嫌の悪そうに玲奈を睨むと
玲奈「政宗は、関係ないでしょ!あの子たちとそのまま行けばいいじゃない」
プイと顔を背け、家康の方を向くと
玲奈「ごめんね、家康。空気悪くしちゃって…」
家康「べつに俺はいいけど…」
そして、二人は政宗と反対の席に座りお団子を待っていた。