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イケメン戦国 短編集

第2章 あんたのことがほっとけない


その夜、夕食の時にあの子が今日はなぜか俺の近くに座っていた。
多分、政宗さんあたりが気を使ったのだろう。
でもいい機会だからこの場だったら喋れるかも…

「あの、今日の政宗さんのりょ…」
「玲奈様、政宗様のお料理とても美味しですね!」
「あ、三成くん今日は本持ってないんだね」
「秀吉様に没収されてしまいまして…」

. . . . . みつなり。
俺が話そうとしてたのに、狙ったのか?こいつ?

俺が三成を睨んでいると三成と目が合い
「家康様…そのような熱い目で見てくださり光栄です。」
その後もいざこざが続き、夕食が終わりに差し掛かった時だった。







ガバッ
彼女が俺にうずくまって手を腰に回され抱かれている状態になっている。




「ちょっとアンタ!なにやってるの?!」
しかし、すーすーと規則正しい寝息が聞こえた。

「あ〜そいつ酒に酔った見たいだから部屋まで運んでくれないか?」

秀吉さんから申し訳なさそうに頼まれ
「はいはい、分かりましたよ」
この子を横抱きにして襖を開けた。





「三成には、話題取られちゃうし。最終的に、アンタは酔って寝るし…アンタと俺、全然喋れてないじゃん」



どうせ、聞こえてないし。





彼女の部屋に着くと既に敷いてあった布団の上に彼女を横たわらせようとしたが。
「ねぇ、腰の腕に巻かれてる腕、ほどいてくれる?」
ほどきそうにないので、無理矢理ほどき部屋から出て行こうとすると。





「いえやすさん… ?」
彼女が目を覚ました。 なんだか、少し気まずい…
「あんたが酔ったから俺が運んだの。」
「そうなんですか…ありがとうございます」
か細い声でそう聞こえた。
そして、まだ酒に酔ってそうだったから思わず聞いてみてしまった。






「あの…俺に対してどうしてそんなによそよそしいの?」




















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