第9章 練習試合
(黒子っちにシュートはない!二人だったら火神にリターンしかないスよ…!?)
しかし黒子は黄瀬の予想に反し、ゴールに向かってボールを投げる。
「!?…パスミス!?」
試合時間、残り1秒。
誰もが終わりだと思ったその瞬間。
『(違う、終わってない…!)火神君!!』
一花は火神の名を大声で呼ぶ。
笠松もようやく黒子達がしようとしていた事に気付く。
「アリウープだ!!」
火神は空中で黒子からのボールを受け取る。
それと同時に黄瀬がブロックに入った。
「させねぇスよ!!」
黄瀬と火神は"同時"に飛んだ。
「……!?」
(ーーまだ…!?いつまで…!?)
自分と同時に飛んだはずなのに、火神より先に地面に近づいていく。
『…火神君。』
一花はここで新たな天賦の才能を目の当たりにすることになる。
「テメーのお返しはもういんねーよ!!なぜなら……、これで終わりだからな!!!」
ブザーが鳴るのと同時に火神のダンクが決まった。