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【黒バス】バスケの神様

第9章 練習試合




そこからはラン&ガンのゲームに展開していく。
取られれば取り返す、その繰り返しだ。

『(DFも当然全力でやってる。それよりもお互いの矛が
強すぎる…。)』


試合の熱は冷めるどころか加熱するばかり。

特に火神は黄瀬と対峙しているため、体力の消耗も激しく、その上未だ力の差は依然としてあるためこのままでは火神が精神的にも不利な状況に陥りかねない。


『(このままじゃダメ。)…リコ先輩、そろそろTOを。』

「うん、そうね。私もそろそろかと思ってたの。」

『そうですか。とりあえず火神君のクールダウンとテツ君の…、って行っちゃった。』


リコは相当焦っていたのか、一花の言葉を聞き終わる前にTOの申請に行っていた。

急いでドリンクとタオルを準備する。



「誠凛、TOです!!」


そのコールをキッカケにコートにいた選手たちがゾロゾロとベンチに戻ってくる。その体からは汗が吹き出て、息も荒かった。

『どうぞ!』

「サンキュ。」


その疲れ様はとても開始5分とは思えないほどだった。
一花は急いでドリンクとタオルを配る。


火神の元へ行けば、完全にムキになっているようだった。


「クソッ。」

『火神君、大丈夫。今のままでもいいんだけど、もう少し落ち着いて見れば黄瀬君のプレイを分かってくるはずだから。』

「…一花。」

『頼りにしてるよ、ルーキー君!!』

「…おう!任せとけ!」

次に一花は不安そうな瞳を黒子に向ける。


『それより、テツ君。そろそろじゃないかな…?』

「はい。」

「一花ちゃん、そろそろって…?」

謎のやり取りに、リコがすぐに反応する。



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