第9章 練習試合
「やっぱ一花っちはつれないっス〜。他の女の子にはフラれたこともないんスよ〜?」
黄瀬のさりげない自慢に日向達はどう反応していいのか分からず戸惑っている。
『黄瀬君がしつこいからだよ。そんなんじゃモテないよ。あと、先輩たちを困らせないで。』
黄瀬に対しては辛辣なのか、一花の遠慮ない言葉が黄瀬の胸にズバズバと突き刺さる。
「う〜…。俺モテてるっスよ〜…。」
「サラッとイヤミ言うのやめてもらえますか?」
さらに黒子の追撃であえなく撃沈する黄瀬。
だが、黄瀬の立ち直りは異常に早くそのまま会話を続ける。
「でもだからこそ一花っちや、黒子っちにあそこまで言わせるキミには…ちょっと興味あるんス。」
後ろにいる火神の方に振り返り黄瀬は宣戦布告する。
「悪いけど本気でツブすっスよ。」
その言葉に嬉しそうな顔で応える火神。
「ったりめーだ!」
そして黄瀬の案内で海常高校の体育館へと向かった。