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【黒バス】バスケの神様

第9章 練習試合




数日後、誠凛バスケ部一行は練習試合のため海常高校に来ていた。

主将の日向がその規模の大きさに感嘆の声を漏らす。

その後ろにはいつにも増して目つきの悪い火神の姿が。


『…火神君、目大丈夫?』

「るせー、ちょっとテンション上がりすぎて眠れなかっただけだ。」

「…遠足前の小学生ですか。」

『クスッ。よっぽど楽しみにしてたんだね。』

クスクス笑う一花に火神は恥ずかしくなり顔を赤く染める。

『でも、火神君らしくてなんか可愛い。』

「なっ!だから、お前、簡単に可愛いとか言うんじゃねぇ!」

『えー、ごめーん。』

「お前、おちょくってるだろ。な?」


火神の最後の言葉は無視して先に進む一花。

「ひでぇ!」


そのまま海常高校の中を歩いていると、黄色い髪の青年がバスケ部を迎えに来た。


「どもっス。今日は皆さんよろしくっス。」

「黄瀬…!!」

軽く片手を上げ対応する黄瀬。

「広いんでお迎えにあがりました。」


ニコニコとバスケ部に挨拶すると、すぐさま一花に駆け寄り、抱き締める。


『く、苦しい…!』

「一花っち〜!黒子っちも!あんなにあっさりフるから…、毎晩枕濡らしてたんスよも〜…。」

『だから離して…!』


その様子を見たリコ達はまたもや噂話を始める。


「やっぱり付き合ってるわよ!」

「ありゃそうだわ。」

『だから違います!!』


一花は一生懸命反論するが、黄瀬が一向に離してくれないためより誤解を招く。

だが、いい加減痺れを切らしたのか火神が黄瀬の腕を掴む。


「いい加減離れろよ。」

『火神君…!』

そのまま一花の腕を引き寄せ自分の体のそばに居させる。


『ありがとう、助かったよ!』

「おう。」

「それはちょっとひどくないっスか!?」


黄瀬はやっと諦めた様子で案内を始める。




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