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【黒バス】バスケの神様

第8章 訪問者




「おーここか誠凛。さすが新設校、キレーっスねー。」



誠凛高校の正門。
そこには一人の青年が足を踏み入れていた。




一方その頃バスケットボール部では…


ダムッ!!


ミニゲームが行われていた。

ボールが黒子の手によって火神に渡り、DFの隙を突いたドリブルを披露していた。


「っっ!!」


DFも食らいつきはするものの、火神のキレのある切り返しに追いつけず火神はそのままダンクを決めた。


火神のプレイを見て部員がざわめく。


「すげーな!フルスピードからあの切り返し!!?キレが同じ人間とは思えねー!!」

「もしかしたらキセキの世代にも勝ってる…!?」


先ほどのプレイには一花も少し驚いていた。


『(勝ってるとまでは言わないけど…、この前の1on1でも感じた通り火神君の成長スピードは尋常じゃないくらい速い…!)』


その考えに対しては黒子も同様だった。








しばらくしてからリコが着替えから戻ってきた。

「お待たせー!」

『リコ先輩!』

真っ先に駆け寄る一花。

「一花ちゃん、可愛い…!」


ムギュ

一花はありったけの力で抱きしめられる。

『く、苦しいです。リコ先輩…!』

「あっ、ごめん、つい…。」

パッと腕を離され、解放される。

そしてリコは部員全員を招集し、練習試合の対戦相手を伝えた。






「「海常高校と練習試合!?」」


部員たちが声を揃えて驚く。


「っそ!相手にとって不足なし!一年生もガンガン使ってくよ!」

「不足どころかすげぇ格上じゃねーか…。」

部員たちの反応はよそにどんどん話を進めていくリコ。


『(海常…ってことは、黄瀬君が行った所か!)』


「それよりカントク。帰ってきた時言ってたアレ、マジ?」

「アレ?」

「もちろん!」


火神は練習に夢中だったのか、リコの話を聞いていなかったらしい。


『さっきカントクが言ってたこと、聞いてなかったの?』

「練習に夢中だった。」

『そうだよね…。』


そんな火神にリコは改めて説明をする。


「海常は今年キセキの世代の一人、







黄瀬涼太を獲得したトコよ。」




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