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【黒バス】バスケの神様

第6章 幻の6人目




『火神君そんなに頼んで、ほんとによく食べるね…。』

「…?そうか?」

『うん、見てるだけでお腹いっぱいだよ。』

「ならいいじゃねぇか。」

『う〜ん?それはちょっと違う気がする…。』


火神君はトレーいっぱいに盛り付けられたハンバーガーを持って席を探す。
窓際に向かって進んでいく彼に着いて行く。

「ここにしようぜ。」

『えっ、そこは…。』

明らかにテツ君が座ってるけど…。

「ん?どうした?座らねぇのか、って……なんでまたいんだよ…。」

ようやく気付いたみたいであからさまに嫌な顔をする火神君。

そんな顔しなくても…笑

でも、その様子を全く意に介していないような表情でテツ君が淡々と答える。


「ボクが座ってる所にキミが来るんです。あと、好きだからです、ここのバニラシェイク。」

あんまり会話が噛み合っていない二人。結構面白いかも。

「どっか違う席行けよ。」

「いやです。」

「仲いいと思われんだろが…!」

「だって先に座ってたのボクですもん。」

「………!」

明らかにイライラしていく火神君。そろそろダメか、面白かったんだけどな。


『火神君もテツ君も落ち着いて。』

「ボクは始めから落ち着いてます。」

『まぁまぁ、みんなで食べよ?それじゃダメ?火神君。』

「べ、別にお前がいいなら。」

『よし、じゃあ決まり!』

私も隣から一つ椅子を借りて同じテーブルに座る。

しばらく3人とも無言で食べたり飲み続ける。
すると突然、火神君がテツ君に向かってハンバーガーを投げる。

「…ホラよ。」

「?」

「一個やる。一花も。」

『あ、ありがとう。』

なんで私にも?

「バスケ弱い奴に興味はねー、がオマエのことそれ一個分位は認めてやる。それと、一花はもっと食って太れ、痩せすぎだお前。」

「…どうも。」

『は、はぁ…。』

お医者さんから食事はなるべく気を付けるように言われてるんだけど…。

今日くらいは別にいっか。


それから3人でバスケの話をして、微妙に盛り上がった。微妙に。

火神君とテツ君が最高のペアになるにまだ時間がかかりそうだ。




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