第4章 誠凛高校バスケットボール部
「よーし、全員揃ったなー。」
早速バスケ部の活動が開始した。
ブースの受付をしていた先輩が指示を出す。
「なぁ、あのマネージャー可愛くねー?」
「二年だろ?」
「けど確かに!もうちょい色気があれば…。」
バキキッ!
コソコソと女子生徒を見ながら話す一年の頭に、二年主将の日向の鉄槌が下る。
「だアホー、違うよ!」
「ぁいて!」
女子生徒はそのスカートを翻し、改めて新入部員に自己紹介する。
「男子バスケ部"カントク"。相田リコです、よろしく!!」
「「「ええ〜!!?」」」
『(へぇー…!カントクさんなんだ!)』
生徒が監督という位置に一年生達は皆驚いた。
それは一花も例外ではない。
「あっちじゃねーの!?」
一人が体育館の隅にいる老人を指差した。
「ありゃ顧問の武田センセだ。ちなみに、皆が期待してるマネージャーはこの子がやってくれるから!」
そう言ってリコ先輩に背中を押され、皆の前に出される。
『あ、あの。三浦一花です…。今年からマネージャーを任される事になりました。よろしくお願いします!!』
((((おお〜〜〜!!!))))
一年、更には二年までもその姿に見惚れる。
漆黒の髪に、吸い込まれるような色素の薄い瞳。バスケ部は平均身長が高いためか、一花はその中でも更に小さく見えた。
(可愛い…!!)
(背ぇちっせー…!)
(何か、こう守ってあげたい…!!)
各々感想を頭の中で述べ、一花の紹介は終わった。早速リコが次の指示を出す。
「…じゃあまずは、」
クルリと新入生の方を向き、キッパリと言い放つ。
「シャツを脱げ!!」
「「「えええ〜〜!!?」」」