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【ONE PIECE】2 yars a GOLD

第5章 Investigative


厨房をでた『名前』はつかつかと あの お客のもとへと歩いた。
視線を感じながらも、一切表情の歪みなく彼女は突き進んでいく。

そして半泣きになったスタッフが対応している怒鳴り続ける客の席に辿り着いた。
こちらに気づいた彼は次の標的を見つけたといわんばかりの顔で口を開ける。
が 、『名前』はそうはさせないと先に声を出した。

「大変お待たせいたしましたお客様、こちらが北の海でとれた海老の__」
「なめてるのか!」

ドン、と『名前』の得意の営業スマイルとボイスをぶった切って彼はテーブルを叩く

『名前』はピタリと話すのを辞めるが尚も営業スマイルは続けた

「私はかの有名なグランツィエだぞ!海賊や海軍とも交流のある私が怒れば……どうなるかわかるだろう!」


「(知 ら ね ぇ よ !原作で出演すらしてないだろ!)
申し訳ございませんでした。」


誰だよコイツと思いながらふくよかな彼の腹をちらりとみやる
悪いやつはだいたい体が裕福さを表している、彼も例外ではない

「当店ではお客様一人一人に心を込めて料理を作っています。お楽しみにされているのは有難いですが……少々お時間がかかるのはご了承下さい」

コトンと『名前』はテーブルに料理を置いた
……グランツィエこと中年太りジジイはプルプルと震えている

「〜!だからといって俺の気分を害した罪は重いぞ!慰謝料を寄越せ!」
「__いい加減にしろ」

営業スマイルを解いてドスの効いた声で『名前』はそう言った。
その場の空気が凍りシンとした空気が広がる。

グランツィエも何が起きたのかわからないと言いたげな表情だ
『名前』は彼のテーブルに料理をおいた

「……当店は四つ星レストランです。勿論その四つ星は当店の力を認めて頂いたのもありますが、ここに来てくださるお客様も四つ星であってこそでございます。」

『名前』の変貌ぶりにビビってグランツィエも貧弱そうな声を出した

「よって、不当な理由でこの店が誇るスタッフの身を脅かすような人はこの店のお客様には相応しくない……要らないんですよ。」
「は、はい」

「あえてお聞きしましょう、どうされましたかお客様?」

そういい、バン、と『名前』はテーブルを叩く
そうしてすっかり怯んだグランツィエは震えながら応えた
「何もないです」
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