第5章 Investigative
それも大量に。
あまりに突然の出来事に驚き『名前』は固まった。
「(さっきの愚痴聞かれてないよね……!?)」
彼女達は話をしながら着替えていた途中の『名前』に気付きは あ と声に出した
「『名前』さん!お先にはいってたんですね〜!バスルームに近いの羨ましいなあ」
男性陣は聞いてもらえなかったが、部下の女性陣は私に必要以上の敬語や『〜様』呼びは辞めてくれるように言ったところ聞いてくれた。
なので部下の女性陣は皆関わりやすい。
横に立つドレス姿のこも同調するように続けた
「まぁテゾーロ様と同じ階だし許可を聞くのも早いですもんね〜」
「!?待って、どういうこと……」
何の話をしているのかわからず混乱し『名前』は部下達に聞いた
彼女達は へ? とした顔で当たり前のようにいう
「だって……ついさっきテゾーロ様が ここ (テゾーロ専用のバスルーム)の使用許可を私達に出されたじゃないですか!」
「ここ使ってみたかったんですよね!」
「使用許可……」
普段このバスルームはテゾーロ専用、テゾーロとテゾーロガールズ以外は使えない。
だが、今彼はこのバスルームの一時的な使用許可を私達にくだしたらしい。
つまり、彼はわざと私と風呂に入ったということになる。
「……やっぱあのバカはバカだわ」
いたわるどころか気分で私を振り回したんだなテゾーロ。
少しでも見直しかけた私もバカだった。
「?どうかされましたか『名前』さん」
「……いや、ちょっと気が狂ってただけ」
「!?大丈夫なんですかそれ」
心配する彼女達を軽く宥めてバスルームを後にした。
扉を閉めて今度は周りをみてから愚痴を吐く
「どうせならあのこたちとお風呂したかった……。クソゴールドめ……ずっこけたりでもしてないかなぁ」
なんて小さく恨み言をいって『名前』は自室へと戻った。
…
「……さてと、ここまで進んだしもう終わろうかな」
午後20時頃、納期が迫った仕事は終わらせてまだ期日は先の作業を軽く進めて彼女はその日の仕事を辞めた。
自由時間……とはいえ、ご飯はもうさっきとったしお風呂も終えたし暇になる。とはいえもう仕事は今日はしたくない。
暇なので久方ぶりにカーテンに身を隠し風景を眺めることにした。