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【ONE PIECE】2 yars a GOLD

第5章 Investigative



__ここに来て数ヶ月程がたっただろうか。

相変わらず外の景色に目は慣れずチカチカする。
そのため折角の大きな窓もカーテンを常時閉めた状態だからその意味も皆無に等しい。

私の仕事は最初こそ戸惑いはあったものの、事務作業に慣れていた私は完全に適応することが出来た。ブラック企業に務めていただけあってかこの場所はホワイトに感じる。

だが常に命が危険にさらされている為、ある意味とんでもなくブラックなのかもしれない。
何時何処で私が狂った輩に殺されるかわからない。

だがまあこの数ヶ月はデータ収集 現場調査 そして何より昼食にWILD COW に向かう時も最低限気をつければなんとかなっていた。

自分の地位もあってか私のことを知っている人は寧ろ恐れて近づいてさえこない人もいた。


つまり、なんだかんだ『名前』は上手くいっていたのだ。


「おい、まだ終わらないのか?」
「……この山積みの書類をみたらわかるでしょう」

__この不純物を除いては。

数ヶ月前にテゾーロが空き時間に私の部屋を訪れてから、急用がある時以外 彼はほぼ毎日私の部屋に通いつめている。

最初は散々邪魔した挙句、申し訳なさそうにしたかと思えば突如笑いだして若干の恐怖さえ感じた。

が、もう流石に慣れてしまった。

彼は邪魔はするといえど それが私の睡眠時間を削るということがわかってからは彼が私の仕事を手伝ってくれるようになったからだ。

今日もテゾーロは山積みの書類をみて、作業机とは別の机に一山運びだした。
横目に彼の様子を見ていた私は慌てて彼の方に体を向ける

「!今日は大丈夫です、全然間に合いま……」

「そういって先週2日間徹夜をして寝ていたフリをしていたのはどこのどいつだ?」
「う゛っ」

軽く圧がかかった彼の声に思わず すみませんでした…… と謝ってしまった。バレていたのか。

前の世界では二徹どころか三徹でさえ当たり前だったので感覚が麻痺していたことにここで気付かされた。

__そういえば先週、テゾーロが私の仕事を中断させて突然彼にベッドに放り投げられたのはそういう意味だったのか。

「お前が来てから収益も上々だ、礼を言う。」

そういい一山書類を運び置いたデスク前のソファに座った彼は笑みを浮かべた



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