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【ONE PIECE】2 yars a GOLD

第1章 プロローグ



多分この女の子と同じ首輪だ……

「でもなんで私……っ!」

寒さに身が震え自分の服装もスーツではなく、ボロきれのような服装になっていることに気づいた。

「!?」
「お姉さん大丈夫?」

慌てる私に少女は心配そうに『名前』の顔を覗いた
ハッとして『名前』は微笑んで接する

「あぁえっとごめん。心配してくれてたよね、ありがとう」
「!ううん、仕方が無いよ……」

大人なんだ、私がこの子を心配させてどうするの。この子だって見た感じ同じ状況だし……でも

「仕方が無いってどういうこと?」
「! それは……」

少女は言いにくそうに目を逸らした。少なくとも私よりは事情を知っているらしい。
少女が口を開いたその時だった。

「はぁ〜いい奴隷をみつけたえ〜」

牢屋の外の扉が開き独特なイントネーションの声が響いた。
その声に少女はびくりとし、小さな悲鳴をあげながら震えている。

「!え……」
「いやぁ……!いや……!」

声の主をみると見た事のある格好をした男がいた。

「あれって……?でも……」

……でもそれは普通存在しないはずだ。

彼は奴隷とか言ったが、まず現代に奴隷制度だなんて日本じゃ普通見れないはず。でも声が通じる……

「! やっと起きたんだえ!奴隷のくせに生意気だえ……」
「あれは……」

ゆっくりと近づき牢屋の扉を開けまじまじと彼は見てくる。

「……丁度女の奴隷が欲しかったから良かっただえ。お父上様に感謝だえ……!」

近づいてきてわかる聞いたことのある声に顔。『名前』は目の前の彼から少女を庇うように前に出た

念の為と確認をする為に自分が会社で取引先との電話をする時のことを思い出しながら話しかけた

「……っ私に……貴殿に質問することを許しては貰えませんか。」
「?」
「大変な御無礼をお許しください……実を言うと私はここに来る迄の記憶がございません。貴殿にしか頼る術がありません。質問だけでも許して欲しいのです……!」

後ろで小さく泣く少女の手に『名前』はそっと手を添えた。少女は『名前』の小指を握る。

目の前の彼は不思議そうに私を見てから顔色一つ変えずに

「……天竜人にその態度は生意気だえ、でもわちしは優しいから許してやるだえ」
「天竜人……?!」

落ち着け私……今私がどうなっているのかだけでも知らなければ。
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