第3章 特別なショー
結局驚いて変なことしたのみられた!
しかもタナカさんならまだしもテゾーロに!
「っ〜うるさいな!……特別なショー?」
「あぁ、いい花火だったろう?」
花火?でもそんなもの見た気は__
『名前』はハッとしひとつの考えがよぎった
俯いていた顔を上げてテゾーロの方を瞬時にみる
「!もしかして……さっきの爆発音」
「やっと気づいたか、あれだけ派手にやったのに」
「派手にも程があるでしょ?!」
そう言うとハハハ!と大きく笑うテゾーロにやっぱり次元が違うと改めて確信した。
花火と爆発を一緒にするなんて、軽い地響きもあったのに
「……どこの初期ベ〇ータ様だよ」
「?どういう意味だ」
「いやなんでもないです」
何言ってるんだコイツ、という目で見られながらも『名前』は今後もこういうことあるんだろうな、と半ば諦めた
「……でもなんで特別なショー?変な海賊でも来てたの?」
「私がいちいち歯向かう海賊をそうやって始末していると思うか?」
「あー……タナカさんの能力で十分か」
テゾーロは『名前』の発言にピクリと反応した。
数秒固まるテゾーロに何かまずいこと言ったかも、と思いあちゃーと額に手を当てる
その姿をみてテゾーロは寧ろ楽しむように鼻で笑った
「謎が多すぎて予測すら出来んな……」
「?爆発のことですか」
そういうとまたこっちをみて固まる。何なんだろうか本当に。もしかして独り言?反応したのに驚いたのだろうか
……独り言にしては大きかった気がするけど
「……誰のせいだとおもってるんだか」
そう考えを巡らせているとテゾーロは今度は優しく微笑んだ
こんな顔も出来るんだと思いまじまじと『名前』はみる
視線を感じてテゾーロは邪険にした
「……なんだ?」
「!あ、ええとこの服とディナーのお礼をいつ言おうかなーって……タイミングをはかってた」
「!あぁ、別にいい。それくらい普通だ」
ふ、と笑うテゾーロに『名前』は呆れた
目を細めてため息を吐く
「……あなたにとってもこちらからしたら普通じゃないんですよ。埋め合わせ……といっても……」
んー……と悩む『名前』をみてテゾーロはお、と思い口を開けた
「__そうか、お前がそう思うならそうさせてもらおう」
「ん〜……?、何がですか」