第3章 特別なショー
「!?」
「……!っ……」
突然のことに驚く『名前』。
そして自分でも何故こうしたのか訳が分からないテゾーロ。
でも今ここで離してはいけないと思う自分がいることに気づいている。
「……えっと、あ!」
「!」
『名前』はテゾーロが止めた理由を思いつき声が出た
「__ハンカチ!やっば奴隷なんか洗ったのなんて嫌ですかね」
「……お前の答えに一瞬期待した私がバカだった。」
テゾーロは『名前』に呆れて、彼女の手を引きそのまま自らのベッドに投げた
「わ!?……え?!」
「……私が何故こうしてるかもわからんが」
「?!?!……って、わ!ちょっ__待って!」
テゾーロはそう言って『名前』の血や汚れがついたドレスをビリビリとひっぺ剥がしはじめた
『名前』の声にガン無視で剥がしてゆき、ついに下着までいったところで腕を掴まれ制止された。
「っま、待って!何、なんで服……!」
「……」
息を荒くして両腕を掴む『名前』。
余裕で振りほどいてまた再開出来るが、『名前』のリアクションをテゾーロは少し楽しんでいた。
「……ハハ、色気のないリアクションだ」
「……うるさい!じゃなくて!突然何!」
「そうだな……強いていえばお前に興味をもった。といったところだな」
理解ができない!と言いたげな『名前』の表情。
「???……何が言いたいの、っていうかこんなんじゃ船まで帰れないじゃん!どうしてくれんの!」
「……お前は勘違いしてるな」
ふ、と笑いテゾーロは力を抜いてそれ以上は辞めた。
突然辞められて『名前』はわ、とベッドの上で軽く跳ねる。
さむ!といいながら身を縮こませる『名前』をみて笑いながら、テゾーロはちぎったドレスや装飾品を手に取っていく。
奇怪な彼の行動に首を傾げた
「……売るの?」
「俺がそこまで金に困ってる奴にみえるか?」
からかうように笑いながら問いかけたテゾーロに苛立ち『名前』は む、と口をとんがらせる
「まあ暫くこの部屋にいるといい、代わりの服は用意するが……お前にはこれで十分だろう」
「!」
そう言ってテゾーロは『名前』にきていたジャケットをかけた
「何かあれば扉をノックしろ、タナカに言っておく。……あぁ忘れていた」
テゾーロは手元で金の鍵を作り出した