第2章 グラン・テゾーロ
「(あ、確か扉はなくて壁なんだっけ……それでここでルフィ達も……)」
「タナカさんお客様です」
バカラがそういうと目の前の壁からにゅっと大きな頭にそれに似合わない小さな体、タナカさんが現れた。
さっき天竜人達を案内してたっけ
「するるるる、お待たせしました……おや『名前』様でしたか」
「先程お見かけしました。『名前』です……主から聞かれたんですか?」
タナカさんは私の手をとり壁に吸い込むように手を引いた
「いえいえ、ではどうぞ」
「……!(はぐらかされた……?でもなんで)」
私の名前が知られていることに若干疑問を抱えながらVIPルームに入った
確かここでは丁半をするはず。
賭け事はスロットとバカラとルーレット、ブラックジャック……と一般的なものをを現実でスマートフォンゲームでしたくらいだ。
丁半は初めてだからわかんない。大丈夫かな。
「ではこちらへ」
バカラの案内で連れられ席に座る。
目の前にはここでみた人と比べると少し装飾が豪華な海軍の人
「では私は……」
そういい目の前の人が賭けたのは1億ベリー
「(世界が違うな本当……)では……私は2億ベリーで」
え、といい目の前に座る海兵は目を見ひらけ、小馬鹿にしたような笑みを浮かべた
「いいのかいお嬢さん、そんなに賭けて」
「……いいんです、どうだっていいから」
「どうだってって……」
唖然とする海兵。無理もない、どうだっていいだなんて言葉普通ここじゃあでないもん。
けどこの勝負で負けても私の肩書きは……奴隷だ。
海兵に微笑んだあと、賭け場のほうをみる
巨漢!第一印象ゴリラ!ドM!……のダイスがサイコロを投げた
彼もテゾーロの手下だ。
見てわかる図体と力で相手をねじ伏せる他
ダイス自体がそもそも攻撃に対して粘り強いのに
彼は生粋のドMの為、相手が負けるっていうめちゃくちゃなキャラクター
彼のドMならではのパフォーマンスをぼけーっと眺めていると、
「さぁ、丁か半か!」
とダイスは叫んだ。
先に海兵が半だ!と叫び『名前』は適当に答えた
「……じゃあ丁で」
結果は……丁だった。
海兵はんなっと声をあげる。本来なら私はめちゃくちゃに喜んでもいいのだが私のお金じゃないので、わ〜 ぐらいしかでなかった。