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【ONE PIECE】2 yars a GOLD

第2章 グラン・テゾーロ


「!?……お、おう」

『名前』のドン底のような暗さから突然貼り付けたような笑顔になり若干ダブルダウンは引いた

構わず『名前』は続ける

「えっと〜お代についてなんですけれど、この店で1番値段高いのが……おおっと10万ベリーのステーキですね
じゃあ20万でどうでしょう?」

「20まっ……!?んな、アレは残りもんとか使った賄いみてぇなもんだ。そんな受けとれねぇ……!」

遠慮するダブルダウンに『名前』は首を振った

「いえ、私のワガママですもん。それを聞いてくださったし……このお金、あんまり手元にあるの嫌なんです」
「?」

このお金は天竜人から貰ったとはいえ、元は彼等が民衆から無理やり搾り取ったものだ

私は使うのも正直嫌だけど、
借金で苦しんでるダブルダウンやリッカ達にとって少しでも楽になるならせめてそっちで使いたい

ダブルダウンは遠慮し続けたがひかない私に折れて20万ベリーを受け取った。

「……ありがとう。こんなお代」
「いいんです、ではまた」

……もういつ会えるのかわかんないけど

最低2年後かもね、と思いながらWILD COWを後にした


外に出ると入る時と変わらずの盛り上がりようだ。
ここが船内であることを忘れてしまうくらいには都市ができている。


「さてと……1番要の情報も得れたわけだしどう時間を潰そうか」

んー、と周りをみわたしていると声をかけられた。

「こちらにいらっしゃったんですか!『名前』様」
「!バカラさん」

振り返るとバカラさんがいた。仕事はどうしたんだろう。

「……お仕事のほうは?」

「No Problem 貴方に用があったんですよ『名前』様」

「……?私に」

天竜人のお遊びが終わったから私を連れてこいと言われたのかな、と思っていたら

「『名前』様、貴方がスロットで3000万ベリーを3億ベリーにしたというのをお聞きしました。
強運の女がいると騒がれていましたよ」

「……あぁ」

そういえばさっきスロットで何回もJACKPOTをだしてたから、周りの人の視線が痛かったっけ

「ですので『名前』様、VIPルームへ来ませんか?
勝てば億万長者負ければ……言わなくてもわかりますね。

スペシャルな賭けをご用意しております。」

「……(これはどういう心境で仕掛けられてる?)」
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