第1章 プロローグ
コンビニに残ってた鮭おにぎりをほおばりながら、テレビをつけた
「ふふ、今日は大変だったけどこの為に頑張ったんだよねぇ〜えへへ」
ニヤつきながらDVDを機械にさしこむ。
私が昔からハマってみていたONEPIECE、その映画の1つを借りれたので今日は鑑賞会といったところか。
明日は久しぶりの休み、今日はゆっくりとみることができる。
「ルフィ〜!……あぁみんなかっこよくてかわいい……」
私は誰が1番好きだとかはないけれど、しいていうならば麦わらの一味。彼らをみているとどんなことも乗り越えられそうな……そんな気さえしてくる。
私はONE PIECEが好きで漫画だって揃えたしアニメもみているし、映画だって欠かさずみていたのだけれど、
filmGOLDだけは仕事の休みがとれなくてみることができなかった。
早速再生ボタンを押し、映像をうつした。
金色の船、高そうな服もさらっとでてきて着せてもらえる、勝ちまくりのカジノ……どれもが羨ましくてたまらない。
「いいなぁ〜私もあんなに当たってみたい、まぁカジノしたことないけど」
微笑ましく一生懸命なルフィ達と、対する魅力的な敵のテゾーロ達をみながら安いチューハイをゆっくり味わった。__少し高級感を感じながら……
…
__数時間後
「……ッ最高だった!」
映画は終盤に、そして今エンドロールを余すことなく見つめている。
空っぽの缶を机に軽く叩きつけ、口元に手をあてた。
今回もとても最高だった……あぁそれしかでてこない自分のボキャブラリーが恨めしい。
ルフィ達は相変わらずかっこよくて私に希望を与えてくれる。会社にある貼られっぱなしのスローガンよりも数倍力がある。
対する敵も……カリーナとナミの過去も……あぁなんて良い映画だろうか。
それにしても敵キャラのテゾーロの過去が気になるところ……調べたら出てくるかも。
そう思い先程投げたスマートフォンを手に取り、ネットを開いた。
テゾーロの過去、他キャラの解説に裏話を時間も気にしずに調べていく。なんども私は感心して、声が出てしまう。
「っなるほど、そんな過去が__って、うわっ」
静かな部屋にまた明るい通知音。
嫌な予感がしてアプリを開くとさっきと同じ知らない人からだった。
まだ深夜、こんな時間に相手も何のようなんだろう
「ええと……招待状?」