第2章 グラン・テゾーロ
「……!」
バカラのいう通りだ。確かに奴隷であってもなくてもこのような扱いを受ける人はそういない。
作中で公然の前で丁重に扱われた奴隷はいなかったし間違いなく私は異質だ。
「ありがとうございますバカラさん。光栄です。」
「いえ本当のことを言っただけですから!ではご案内しますね」
バカラはにこりと微笑み『名前』を案内した
…
2時間ほど経っただろうか
『名前』はバカラに案内して貰った後、3000万ベリーのみカジノ用コインに換金して貰いスロットをしてみることにした。
バカラは次に来る客に案内する為一度別れた。
そうして『名前』は一人スロットをすることになったがさっきから何度も……
『JACKPOT』
「え、ええ……!?」
アタリをひいてしまっている。それも大当たりだ。
今では換金した3000万ベリーはもうすぐ3億ベリーになろうとしている。貰ったお金の半分の額に。
「私相当運が悪い人生送ってきてたしその分今に来てるのかな……?でもこんなところで運を使いたくないし……」
何度も辞めるべきか悩んでいるがここで座っていると海軍、海賊、貴族……といろんな人がくるから情報が入りやすい。
そう考えると動きづらいし……
いろんなことを考えながらまたレバーを下げる。
目を離しているとまた
『JACKPOT』
当たってしまった。
「……これで、3億ベリー到達か」
はあとため息をつき、filmGOLDでのルフィ達を思い出してみた
いろんなところで大当たりをひいて……結果VIPルーム。そしてハメられて……あ。
「レストランなら……!」
映画でルフィ達がレストランに行った時のことを思い出した。確か店名はWILD COW
あそこには海軍とかもいたしきっと……!
『名前』はジュラルミンケースを抱えてその場を後にした。
…
WILD COW に着くと店内にはさっきまでいた場所とは大きく異なった世界に感じた。
貴族や天竜人と行動を共にしていたからか海軍や海賊に囲まれるのは新鮮な気分だ。
それに普通に人として扱われるのもここに来て初めての経験。
元々現実では一般人だったしこっちのほうが性に合う。
「いらっしゃい、何にする」
カウンター席を選び目の前に現れたのは店長ダブルダウンだった。