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【ONE PIECE】2 yars a GOLD

第6章 絡み合い


「うお、今日もすげぇな」
「20万ベリー……といいたいところだけど、10万ベリーでしょ」

ここに初めて来た時私はこのセットを20万ベリーで支払ったが、毎回そうすると売上での不公平さが生まれてしまう。

そこに目をつけられて WILD COW が危険にさらされてしまったら__言うまでもない。

……それを避ける為、ギリギリ大丈夫であろう10万ベリーを私は支払っていた。

「いやそれでも大金には変わりねぇだろ」

ダブルダウンは代金を受け取ると枚数を数えもせずに彼はすぐにしまってしまった。

私も金銭感覚が麻痺してるのだなと何かを買い払う度につくづく思う。この世界では老後の為の貯金だなんてことは一切考えない。

やはり現実とは違うなと思いながら珈琲に口をつける

「あ、あと頼んでおいたのも今くれる?」
「?あぁ、新聞か」

『名前』がダブルダウンにそういうと彼は裏へ消えた

暫く現地調査でここに来れていなかった分、
今船の外では何が起きているのか__一体原作のどこまで進んだのかを知れていない。
だから期間中分前払いをして彼に新聞を取っておいてもらった。

ホテルに届けてもらう……というのも良いのだが、まあここで読みたいというのもある。

今の癒しはこの場所だけだしね。

「ほら、一応号外も貰っておいたぞ」

「!ありがとう」

ダブルダウンからどっさりと新聞を受け取り、持ってきていたジュラルミンケースに押し込んだ。

「それにしても、何で外の情勢なんか気になるんだ?ここではお前にとっては殆ど無関係だろ」
「そんなことないよ?私も少しは上客とか狙い目は知っておかないとだし……何より」

私の知ってるキャラクター達がどうなってるのかが物凄く気になる

まだ今はルフィ達は2年後ほど注目されていない。
今後ローやキッド、新世代として現れるまでは明かされていない

原作通りに進むだろうとは思うのだが少し怖いのもある。
簡単に言うと何となく彼らに母親みたいな目を向けてしまう。

__なんて言えるはずもなくそしてその対象はテゾーロらはおろかダブルダウンも例外ではない

『名前』はじっと目の前の彼を見つめた

「?どうした」
「……なんでもない」

『名前』はグイッと珈琲を飲み干した
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