第10章 霊感少女*白澤*
「・・・・・私と貴方とは相容れない関係です。」
冷たい声でそういうと
私は再び帰路へとついた。
あぁ。馬鹿神獣のせいですっかり日が落ちてしまった。
私の周りに続々とモノが増えていく
それらに気づかないふりをしながら
我が家を目指す。
あの馬鹿神獣は・・・ついてきていない。
良かったと胸をなでおろす。
結局、アレは何だったのか
またグルグルと思考が巡る
下を向いて歩いていると
「うわっ!」
何かにぶつかった。
イテテ・・・と頭を起こすと
目の前に女の顔、蜘蛛の身体
あぁ・・・・・面倒な奴と目が合ってしまった