第13章 うぉーあいにー ✳︎白澤✳︎
それから3ヵ月が経った。
白澤様は毎週私のところに来て中国語を教えてくれた。
最初は緊張してろくに勉強に集中できなかったけど
まぁ今でもあんまり集中できないんだけど……
「で、ここがこうなるから…」
「あぁ!なるほど。そうなるんですね」
「はい。よくできました」
難しい問題を解くと白澤様はよく私の頭を撫でてくれる。
嬉しいけど……
「こ、子供扱いしないでください!」
「僕にとってはみんな子供みたいなもんだよー?」
うっ……確かに……
「そうかもしれないですけど……」
「じゃあ、こっちのがいいかな?」
「え?」
瞬間、わたしの唇にやわらかい感触が
これって……キス…………!?
目の前に彼の顔がある
ち、近い近い……!!
「ほ、ほかの女の子にもしてるんですか、こういうこと」
キョトンと私を見る白澤様
「そんなことないよ?ちゃんが特別」
「嘘だぁ。」
「えー。信用してくれないのー?」
「当たり前じゃないですか。ついさっき鬼灯様に警告されたばっかりなんです!あのスケコマシには気をつけてくださいねって」
「あいつ……」
「私だったからよかったけど、ほかの女の子だったら…「しないよ」
「……え?」
「ほかの女の子にキスはしない」
いつなもなく真面目な表情の彼に思わず胸が高鳴る。
「そ、それって……」
((ユーガッタメール!!
途端、私の携帯がメールのお知らせをしてきやがった
「わ、鬼灯様からだ……」
すると、耳元から白澤様の声がした
「我爱你。」
「え?今なんて……」
「答えは来週ね」
そう言って白澤様は私の部屋からでた。
「我爱你……?我爱你って確か……」
思い出して、顔が熱くなった
我爱你=愛してる