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鬼灯の冷徹 *短編集*
第10章 霊感少女*白澤*
人間の姿に化けている「.モノ」は
私にバレていないとでも思っているのか
馴れ馴れしく私に付きまとってくる。
(・・・・・無視しよ。)
こういう時は無視が一番である。
と思い、しばらく無視を続けていたが
あまりにもしつこくついてくる。
先程の駅前よりも人が少ない場所に出た。
・・・・・よし。
私は意を決してクルッと後ろを振り向くと
「モノ」の顔を見る。
「お、やっと目を合わせてくれた「あの!」
「貴方はなんですか?」
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