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鬼灯の冷徹 *短編集*

第5章 金魚草のない花屋❇︎鬼灯❇︎


__________間一髪ですね。

「へ?」

黒い物体が喋った?

いやいや、そんなわけない。
声の出どころの方へ顔を向けると
なんとも美人な顔が見えた。

(綺麗な顔・・・・)

?「あの・・・・」

「は、はい!」

?「そろそろ離れていただいてもよろしいでしょうか?」

「あ、ご、ごめんなさい!!」

最初は女の人かと思っていたその人は、かっこいいバリトンボイスで私に話しかけてきた。

(ていうかこの顔どこかで・・・・)

見たことのあるような無いような顔に必死に記憶を辿るがこんな美人な男性が店を訪ねて来たことはないし、知り合いでもないし・・・・

「転びそうなところを支えてくださってありがとうございました。」

?「いえ、いきなりこっちに向かって飛び込んできたのでつい受け止めてしまいました。」

「ほんとすみません・・・。あ、どうぞゆっくりしていってくださいね。」

?「ありがとうございます。」

どっかで見たことあるんだよなぁ・・・・
どこだっけなぁ・・・・・

まぁいいや。と考えることをやめた私は水換えの作業を開始した。
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