第2章 荼毘
私の欲しいものが特に無いことを聞くと、荼毘さんはまた何か色々考えながら別の商品を見に行った。
それを見て、ついて行かないといけないとは思いつつも、ふと目に止まった小さな丸い小物。
ここには食料品以外にも小物とかウォ〇ツで売ってそうなものとかが沢山あるらしい。
やばめの人達が沢山来ることを除けば普通に便利なお店なのに。
さっき所々血のついた服を着た人とか、殺気やばい人とか見たし……
脱線した、私はその小物が何となく気になって手に取る。
何だか細かな装飾がされているそれは平ペったくて丸い形状に持ち手が付いていて、それが何なのかはすぐに分かった。
そして何となしにそれをひっくり返して――――
「っわ!っと!!」
危うく落としそうになって慌ててそれを受け止めた。