第5章 1-A
今のところわかっているのはとりあえずこの位だけど、サポートに回るならかなりいい個性なんじゃないかと思う。
私自身歌はそこそこ歌える(と思ってる)上好きだから嬉しいし。
ただ“サポートに回るなら”って言うだけあって、この個性歌っている間無防備になるから標的にされるととてもまずい。
歌っててもこの歌の効果に私は適用されないし、肉弾戦強くないから普通に無理だけど。
弱点はわかりやすいって訳だ。
ここまで長々と思い出して深い息をついた。
「椎名さん、本当に大丈夫…?何があったかはわからないけど、飲み物買ってこようか?」
「(ありがとう…!お願い)」
出久くん天使!
いい子…!
自ら飲み物を買いに行ってくれた天使を見送ってベンチでもう一度息をついた。
ドドドドド………
遠くでなにか聞こえる
ドドドドドドドドド……
?
なんか近づ「「見つけたぁーっ!」」い…て?
「緑谷の彼女ー!!」
「(はい?)」