第2章 1
阿弥陀丸と話したあと私は自室に籠っていた
「なあ、海依なに塞ぎこんでるんだよ。」
ラビットが話し掛けてきたけど
それに答える気力もなかった。
「海依。どーしたの?あなたらしくないわよ」
いきなり現れた着物姿の人間霊
あたしのもう1人の持ち霊
通称ホワイト
「ホワイト。なんで‥‥‥」
でも持ち霊と言えるのだろうか
彼女が現れるのはあたしのピンチなときだけ。
いつも側にいるラビットでさえ、わからないあたしの全てを知っているホワイト。
「私はあなたの持ち霊よ。あなたが悩んでるときそばにいるのがあたしの役目。あなたなら大丈夫よ。海依。だってあなたに私が憑いてるから。」
そう言うと再び消えていくホワイト。
彼女の姿を久しぶりに見たような気がする
私が憑いてるから大丈夫 か。
ホワイト、私は麻倉海依で間違いないよね?
私は(夜桜)とは違うよね
あたしはあたしだよね。
信じてもいいよね