• テキストサイズ

エコール・マジック

第1章 特別授業






「あなた、最近学校ではどうなの?」


「どうって、いつもどうりだけど。」


「成績のことを聞いてるの」



「成績?
別に変わっちゃいねぇよ。
相変わらず、クラスの中間ぐらいだけど?」





母親が俺の成績を気にするなど、珍しい



まさか、変な噂でもたって俺が単位をおとしたとでも思ってんのか?



いや、そんな噂を信じるわけがない






「・・・じゃあ、これはどういう意味の手紙なの?」



「手紙?」





俺に差し出した手紙は、エコール・マジックの校長直々の手紙だ



「そこに、信じられないことが書いてるから、貴方の目で確認して。」




「・・・」





なぜか、嫌な予感しかしない


別に学校で変なことはしていない、が・・




〝あの校長〟からの手紙だと思うと、気を引き締める必要があった







「―――――・・・。」





俺は手紙の内容をじっくり読んでいった





そこには長々しい前置きがあったが、俺は途中からの文に目が留まった






『デリック・ハインツレイド君、君の成績は目を見張るものばかりだ。
私は君の日々の努力が開花し、いずれエコール・マジックに変革をもたらす優秀な生徒になることだと信じている。
そこで、君は家を離れ、私が指名した生徒とルームシェアをするのはどうかと思う。
もちろん、学校が管理する高級寮だ・・そして、学費は今までの半額にしよう。
そうすれば、独り身の母親にも負担にはならないだろう?
・・これを承諾するのは君自身だ。
私は一度しか誘わない、よく考えて返答したまえ。
では、よい返事を待っているよ』







/ 46ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp