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エコール・マジック

第1章 特別授業













「それで、こいつと何すればいいんだ?」


「ずっと一緒にいればいいだけよ。」



「ずっとだぁ?
そんなの無理だろ。
俺はエコール・マジックの中で優秀じゃないし、あいつと肩並べて歩くようなタイプじゃない。」




「そう・・なら、あの光景が現実になるだけね」

「なっ?!」



「嫌なら一緒にいなさい。
クラトス・ハーバーラングとね。」





少女は不気味に笑って話す


だんだんとまた腹が立ってきた



だが、こいつに攻撃魔法は効かない








「・・ハッ!
いつか、絶対お前を燃やしてやる。
それまで、そいつと行動を一緒にしてやるよ」



「ふふ・・聞き分けがいい子ね。
そう、魔法使いたるもの、合理的に生きていかなくちゃね」






「・・・。」



「じゃあ、またね」





少女はそういって姿を消した。







魔法を使った後は、媒介物が残される


ゴーレムなら基本的には石が・・

召喚魔法なら、魔方陣が地面に描かれている・・

呪詛魔法なら、闇の遺物が・・

錬金術なら、宝石が・・・





だが、少女が消えた後には何も残らなかった



これが、外の世界で使われている技術の一つ、ホログラムっていうやつか?




俺は考えながら家に戻ることにした















家に戻れば、母親が心配そうに俺に怒鳴ってきた





「ねえ、今までどこにいっていたの?
帰ってきたと思えば、またどこかに行って・・」



「ああ、悪い・・。
学校に忘れ物をしたから」


「・・まぁ、何も変なことがなければいいわ」




「?」






俺は母親が握っていた手紙に目がいった





「・・・・話したいこともあるから、蜥蜴スープを飲みながらでも聞いてちょうだい」




いつもとは違う表情


こんな動揺をしている母親を見るのは、久しぶりだ




とにかく俺は机をまたいで母親の話を聞きながらスープを飲んでいた





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