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エコール・マジック

第2章 高級寮










クラトスは俺の手をとり、引っ張った





「相手にするな、部屋の場所がわかった。
さっさと行くぞ。」


「え、おい?!」





クラトスの目に、このちゃかしてくる男子生徒は入っていない


眼中になし、ってかんじだ。






それに頭きた生徒の一人が、クラトスに掴みかかった







「おい、てめぇ!」




クラトスは襟元を掴まれ、壁に叩きつけられた




「なぁに舐めたことしてんだぁ?
俺たちの階級がわからねぇのか?
〝三階級〟のエリート魔術師だぞ?!」


「・・・。」



「俺のパパにいえば、お前の家も、地位も、全て無に帰せしめれるんだ!」


「・・・。」



「・・さっきからなに黙ってんだよ、おい?!」






「フッ・・」



「?」



「おもしろいな。
所詮、親からもらった有り金で上り詰めた地位・・お前が吠えようがなにもできない・・・」








あの冷静なクラトスが、不気味に笑って話してる





「てんめぇ・・」




生徒の目元が暗くなっていく





「怒ったか?
なら俺を得意魔法でぶちかましてみろ。」


「っ・・こいつ!」



「なんだ・・まさか得意魔法もないのか?
幻影、炎、水、音、風、光、闇、雷、大地、草木、使えるんだろ?
三級魔術師!!」






クラトスの張り上げた声に、生徒は一瞬ビクっとした





「できないなら、俺が教えてやるよ」






クラトスは生徒の顔を右手で鷲掴みにし、聞きなれない呪文を唱えた





「сжигать」





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