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エコール・マジック

第2章 高級寮






          コンコン






「入りたまえ。」



「失礼します」









銀と金、特別な魔術の印で建てられている厳重な扉にクラトスはノックをした



扉の先からは、男の声が聞こえた







扉を開き、入ってみると、黒髪に黒い瞳の男がいる




胸のバッチは銀色の三ツ星






「待っていたよ、クラトス君、デリック君。
ダリア・フェリーチェから選抜で送られてきたんだって?」





「はい・・ですが俺たちはまだまだ未熟者です。
ですので、ここで完璧な魔術師になるよう、精進したいと思っています!」






俺らしくない、敬語に〝精進〟だってよ・・。


魔法に精進なんて、したことがない。




けど、こう言うしかわからない







「そうかい!
ダリアからの手紙でも書いていたけど、デリック君は〝正直者〟なんだね!
うんうん・・わかるよ、とっても伝わる!」





・・・・は?


なんだよ、この責任者。



これが責任者のボムラク・キン?!


なんでこんなニタニタして人と話してるんだ


いや、それ以前に教頭・・何でガセネタ送ってんだ!


俺が正直者?

いつ、俺が正直者になったんだよ!?







「それにしても、クラトス君は僕好みだよ!」


「・・・・。」









おっと。

これは正直に受け取ってもいいのか?

男が男に〝僕好み〟なんて言ったら誰でも〝そういう系〟と感じるぞ?!



すでに俺はそう感じてる。





っていうか、あのクラトスが固まってやがる!



まじでやべぇ。


まじでこの責任者やばいやつだ!!









「・・ボムラク様、俺たちは事を早く終わらせたいです。
なので、俺とデリックの部屋を教えてもらいたいです。」






「ん、ああ、いいよ。
これが君とデリック君の部屋だ」






あっさり話を変えるクラトスに、ボムラクはのった



寮の地図と部屋の鍵、番号用紙を渡し、あっさり俺とクラトスは部屋を出ることができた






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