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エコール・マジック

第2章 高級寮






「俺はクラトス・ハーバーラング。
教頭のダリア・フェリーチェから選抜で送られて来たものだ。」

「同じく、デリック・ハインツレイドです。」





寮の門番にそう伝えて紹介書を見せるクラトス

俺はこいつに付いていくしかなかった





一人の門番は紹介書を紫色に光る瞳でじっと紹介書を読み、

もう一人の門番は俺とクラトスを見続けた








「えっと・・」



俺は同性にじっと見続けられる趣味はない


だから戸惑った





「こいつらは本物だ。」


「ああ、紹介書も本物に間違いはない・・通れ。」






門番たちは俺とクラトスを寮の中に通した














高級寮の中はどれも金色で装飾されている


オリハルコンという特別な宝石で作られたステンドグラス




大理石の床



赤いジュウタン。




どれ見ても、なれねぇ・・。





凡人の俺には絶対縁のないものだと思っていた

こういう豪華な物は貴族魔術師か、王族魔道士しか使わないと思っていた





俺のような生まれつき魔力が宿ったちょっと特別な魔道士には、絶対訪れない機会。








「デリック、こっちだ。」



「え、ああ・・・」




俺に比べて、こいつはなにも感じないのか?




それともエリートは見慣れているのか?




まったく周りをキョロキョロせずに進んでいくクラトス





「おい、まてよ!」





クラトスの足取りが早い


こいつ、中の構造わかってるのか?






「とりあえず、責任者のボムラク・キンに会いにいく。
そこで紹介状を渡し、部屋を提供してもらう」




「そこまで計画できてんのかよ。」






正直、すごい、としか思えない


さすがはエリート。


次にすることは考えてるって感じだな






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