第1章 特別授業
「よく来たわね、クラトス、デリック」
教頭室に入ってきた俺たちに、笑顔でむかえる教頭
教頭は女性
名はダリア・フェリーチェ
エコール・マジックの第二卒業生であり、歳は不明
見た目は二十歳ぐらいの若いおねいさんって感じで
巨乳。
右目に魔眼を埋め込んでいる
なぜ魔眼をもっているかは不明だが、とにかく美人であり
学校の美人教師で三位以内には入ると言われている
「始末書なんて書かなくていいからね」
「え?」
まっさきにそう言って、教頭は俺とクラトスの手から始末書を取り上げた
「・・教頭先生、俺とデリックを同時に読んだのは高級寮に行かせる話をするためですか?」
「え・・ちょっとまてよ!
どういうことだ?!」
「デリックも、見たくない光景を見せられたのだろう?
あの、外の世界から来たホログラムの少女に。」
「なんでそれを・・!
まさか、お前も?!」
「・・・。」
「はいはい、二人共。
その事について確認はまた後でしてね」
笑顔で話す教頭
「すでに自体は急を要するの。
あなたたち二人には、上級魔導師がいる高級寮にいって生活してもらうわ・・どこのクラスに所属し、何を学び、どんなカリキュラムかは既に組まれているから安心してね」
「教頭先生!
話がまったくついていけません・・どうして俺たちなんですか?!
いや・・それ以前にあのホログラムの少女は何なんですか?!」
「デリック君、今はそんな事を話している時間は・・」
「いいじゃないですか、教頭先生」
教頭の話のうえからクラトスが言った
「まだ時間はあります。
それに・・状況がわからない奴を連れて行って足でまといになるより、状況、事情を理解してくてたほうが〝まだ〟使えます」
俺はクラトスの〝使える〟という言葉にカチンときたが
ここできれるわけにはいかなかったから、黙った
「・・いいわ、話しましょう」