第2章 猫の日常
学校に着くと研磨とは学年が違うので別れる
《また、放課後練習でね〜》
私が手を振ると何だかんだ研磨も振り返してくれる
可愛いヤツめ
私とクロは同じクラスなので一緒に教室に入る
《おはよー!》
美海「おはよう
あんたはいつも朝から元気だねー」
《まぁね〜
元気だけが取り柄ですからっ☆》
親友である美海(みう)にウインクしながら返す
美海「いやいや、あんたの取り柄は顔だから」
《そんな事言ってくれるの美海だけだよ
もう!大好き!》
ふざけたやり取りをしていると後ろからクロにチョップされた
『俺の彼女は無自覚で困る
虫除けが大変だってのに』
溜息をつくクロに美海は食い気味に突っ込む
美海「いや、黒尾も人のこと言えないでしょ
あんたたち馬鹿なくせに2人ともモテるから橋渡しさせられる私の気にもなりなさいよー!」
《あ!クロのせいで美海が怒ったじゃーん》
『俺のせいじゃありませんー
シロが無自覚なのがいけないんですー』
美海「あんたたち、小学生じゃないんだから⋯」
呆れる親友を見ながら笑ってると
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴り先生が教室に入る
先生「お前ら、席つけよー」
先生の言葉で私たちは席についた