第2章 猫の日常
私は言われた通り制服に着替えて下に降りる
台所では母が朝ごはんを作って、テーブルにはクロが座っていた
『おはよ』
新聞を読みながらクロが言う
《おはよ
クロはいつも早いね》
『お前を起こす役目があるからな』
ニヤッと怪しい笑顔を浮かべる
《クロさんの笑顔は今日も爽やかじゃありませーん》
『俺はいつでも爽やかですぅ〜』
そんな会話をしていると、台所から母が朝ごはんを運んでくる
母「鉄朗、いつも悪いね
こいつ、朝弱いから起こすの大変で…
鉄朗が来てくれて助かるよ」
そういう母にクロが続ける
『咲夜ちゃんの手におえないシロ(笑)』
《そんな事ないし!
咲夜ちゃんが起こしてくれる時でも起きるじゃん!》
咲夜ちゃんは私の母
私は母のことを名前で呼んでる
そういうふうに育てられたから
母「……あたしは何回も起こしたぞ〜
でも、起きれなかったからてっちゃんに起こしてもらったんだろ?」
《………あれ?起こした?》
母「起こしたよ」
《oh......ナンテコッタ…》
そんなやり取りを見て、クロはお腹をかかえて笑っていた