第2章 猫の日常
ピピピピッ!!
ピピピピッ!!
部屋にアラーム音が鳴り響く
私は布団から手を出してスマホを手に取り覗く
明るい画面に表示されてる時間は
6:00
《……》
何も見なかった事にして二度寝の体勢に入ると部屋のドアが勢いよく開いた
ばぁん!!
『シロ、起きろ
学校いくぞー』
ノックもせず、部屋に入ってきたのは幼馴染みの黒尾鉄朗。
《………クロ⋯うるさい……
あと10分…》
布団をかぶったまま私が言うと
クロは一瞬黙るが、すぐに口を開く
『…あぁ、
羽多は俺から熱いキスで起こしてほしいのか』
突然、発せられた言葉にぎくりとする
ばっと体を起こしてクロに目を向けると、彼はニヤっと笑った
『何だ、起きれるじゃねーか
着替えて降りてこいよ
下で待ってる』
それだけ言って彼は部屋から出て行った
《……鉄朗のばか…》
一人取り残された部屋で私は顔を赤らめポツリと呟いた