第3章 烏との再会
監督がタイムアウトを使い切った烏野の方を見てニヤニヤしている
すると、烏野のコーチが叫んだ
烏養「パワーとスピードでガンガン攻めろ!
下手くそな速攻もレシーブも力技で何とかする
荒削りで不格好な今のお前らの武器だ!
今持ってるお前らのありったけの武器で攻めて攻めて攻めまくれ!」
《ふふふっ》
私はつい笑ってしまった
《面白いコーチですね》
笑いながら監督に声をかける
監督「烏養のジジィの孫だからな
あいつのジィさんも面白いやつだよ」
朗らかに笑いながら猫又監督が言った
《会ってみたいですね》
22対20
ピーッッッッ!!
音駒のタイムアウト
監督「焦ってねぇな?」
「「「はい!」」」
監督「ならいい、しっかり繋ぎなさい」
「「「はい!」」」
頼もしい返事だ
23対22
ここで忘れた頃にやってくる研磨のツーアタック
24点、マッチポイント
今のローテは烏野10番君と3番のエースが前衛
逆転するなら、このローテが1番熱い
(って思ってそうだな。烏野は)
烏野のチャンスボール2回目
芝山「また、向こうのチャンスボール⋯」
焦ったような芝山
《「それでいい」》
監督とハモってしまった
監督「不格好でも攻撃の形にならなくても
ボールを繋いでいる限りは負けない」
烏野10番君の速攻打った