第3章 烏との再会
翌日、次の学校へ
白戸高等学校
私は猫又監督の横に座る
《いつ見てもしなやかですね》
監督「ほっほっほ
うちはそれが武器だからな」
《⋯⋯私も、もう一度出来たらいいんですけどね⋯
バレー⋯⋯いいなぁ⋯》
私の呟きは監督にも聞こえていたようで
監督「試合に出るのは難しいだろうが、合間に混ざったりすればいい」
その言葉が嬉しくて泣きそうになった
《ありがとうございます
その時はお言葉に甘えさせて頂きますね》
私が答えると監督は微笑んでいた
ピッピーーーーーー!!
試合終了の笛の音
25対13
「よっしゃー!」
音駒の部員の叫び声
白戸生「攻撃も守備も天才みたいなやつがいるわけじゃないのに、何で強いんだ」
(あなた達じゃうちには勝てないよ)
心の中で呟く
両生徒「「ありがとうございました!」」
後片付けを終え、クロと並び歩く
《お疲れ、今日もさすがだったね
明日は烏野か〜》
『相手がどこだろうとやることは変わんねー
俺らは繋ぎ続けるだけだ』
かっこいい男だなと思う
こんな人と付き合えてる私は幸せ者だ
でも、恥ずかしいから口にはしない
《そだね、明日もがんばるぞー!》
私はぐっと背伸びをして、クロと宿泊場所に戻った