第3章 烏との再会
宮城の地に降り立つ
《ついたー!》
今回の遠征は何も烏野だけではない
他の学校とも練習試合をする予定だ
今日の練習相手は宮城県立槻木澤高等学校
私もマネとして動き回る
マネと言えどやることは山積み
すると、槻木澤生のやり取りが聞こえてきた
「なぁ、向こうのセッター何か小さくねぇ?」
「うん、それに何かひょろひょろしてる」
「控えセッターなんじゃないの」
「学校名聞いたことないよな」
ちょっとムカついて声をかけようとする
しかし私の行動はクロの行動によって止められた
『君らの言うひょろひょろのチビとは、俺たち音駒の背骨で脳で心臓です』
それを聞いてスカッとした私はクロに声をかける
《クロー、あんまり他校の生徒に威嚇しちゃダメだよー》
相手生徒にも向き直り続ける
《ごめんなさいねー
急に声かけちゃって。
でもうちのセッターあんまり甘く見ないでね》
『おい、お前も威嚇してどうする』
クロにコツンと小突かれた
《えへ、ごめんごめん。行こ。》
相手の生徒たちに喋らせる隙を与えず私とクロはその場を後にした