第1章 incontro -出会い-

｢ち、違います！リップサービスなんかじゃあありません！あなたは本当にかっこいいです！！｣


彼の目を見てちょっとムキになって言ってみる。

ふふん。

私をからかおうたってそう簡単にーー…


いや、ちょっと待って。

なっ、なに宣言しちゃってるのよ、私！！


｢あぁ〜…。また変なこと言っちゃったぁ…｣


私は恥ずかしくてお盆で顔を隠す。

すると、彼は可笑しそうにはははと笑い出す。


｢すまない。あまりに可愛くてついからかってしまった。許してくれ｣


彼は私ににこりと微笑みをくれた。


｢えっ？あの…い、いいですよ…｣


かっ、かわいいとか言われちゃった！

これこそお世辞？？

いや、もう何でもいい！！

かっこいい！！！

直視できない！

この街にこんなドストライクの最高な男の人がいたなんて信じられない！！

これって運命！？

生きてて良かった！

舞い上がるほど嬉しい！


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