【ジョジョ第5部】Destino!【ブチャラティ】
第5章 segreto -秘密-
悔しくて…。
何で、父さんと母さんがッ…。
「はぁ…っ、はぁ…はぁ…」
「姉さん、あとは僕が…」
初流乃が心配そうにして私の肩に手を添える。
そのおかげで、私は震える拳を緩めることができた。
「ありがとう、初流乃。でも大丈夫」
私は胸に手を当ててブローノの方に振り向く。
あなたに伝える覚悟はできてる。
「ブローノ、あなたには私の過去を何も隠さずに話す。あなたにはその権利がある。話を聞いて、私と離れたいって言うなら…それでもいいわ。あなたを危険に晒してしまうもの…。だからーー…」
「そんなこと…言うはずないだろう、リゼ」
真っ直ぐ真剣な眼差しを私に向ける彼に思わず目を見開いた。
「君のやろうとしていること、オレが力になる。できることは何でもやる。君は…何も心配することはない」
ブローノが私を抱きしめる。
「君のことはオレが守る。オレは過去に何があっても、君を受け入れる覚悟はある」
彼の背中に腕を回して抱きしめ合う。
すごく、安心する…。
「信じてほしい…」
「…うんっ。ありがとう…っ、ブローノ…」
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