第1章 incontro -出会い-

｢ジョルノから『可愛い看板娘が街に来た』と連れられて来たが…想像以上だ、リゼ・ロマーノ｣


想像以上って…。

なんだか私の方が接客というか接待されてるみたい…。


…ん？

そういえばーー…


｢あの、何で私の名前…知ってるんですか？｣

｢あぁ。ジョルノから聞いたんだ｣


やっぱり…。


｢…そうか。まだ名乗ってなかったな｣


そう言って、彼は私の方に体を向けてまた笑った。


｢オレはブローノ・ブチャラティ。よろしく｣


彼が手を差し出し、私はその手を両手で握る。


｢ブチャラティさん…。改めて、リゼ・ロマーノです。よろしくお願いします｣


ブローノ・ブチャラティ。

彼の名前。

なんだか嬉しくて思わず顔が綻んでしまう。


｢ジョルノとは仲が良いんだな｣

｢えぇ。幼馴染の弟です。ね〜ジョルノ〜｣


私はジョルノの方を見て頭を撫でる。

相変わらず髪の毛ふわっふわでかわいい…。


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