【ジョジョ第5部】Destino!【ブチャラティ】
第5章 segreto -秘密-
「そう。製造方法。安価に製造でき、依存性が高く、アジアからの輸入モノより質がいい…。今もその模造品…というより、劣化版がとあるルートからのみ流通してる。量は少ないけれど。ただし副作用がある」
「これが誤解ってやつなのか…?」
ブローノは資料を握りしめていた。
「…説明してくれ」
…やっぱり、そうなるよね。
思わずうつむいていると、ブローノは優しく微笑んだ。
「君のこと、信じてるから…」
その微笑みだけで、泣きそうなほどに安心した。
…信じてくれた。
信じてもらえるかわからなくて…不安だったから、すごく…すごく気持ちが落ち着いた。
彼には…全てを話そう。
「…副作用。それがこの薬の唯一の欠陥。一度に多量の、または長期に渡っての使用で摂取量が一定のラインを超えると、体中の皮膚が赤く腫れ出血、同時に大量に吐血。最期には、風船が割れるような音と共に内臓や血管が次々に破裂、体中から血を流して死ぬ」
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