【ジョジョ第5部】Destino!【ブチャラティ】
第5章 segreto -秘密-
「入って…」
家に着き、2人を連れて部屋に入る。
玄関を入ると、左手にトイレ、浴室、右手に寝室。
その先に廊下とリビングダイニングを仕切る扉がついていて、開けるとすぐ左手がキッチン、キッチンの前にダイニング、ダイニングの奥にリビング。
右手を見ると、何も扉に書かれてない部屋がある。
私は真っ先にその扉の前に立つ。
「姉さん、この部屋は…」
「この部屋から見せた方が…きっと早いわ…」
不安げな初流乃に、私は小さく笑った。
「ブローノ」
「どうした?」
「私のこと、誤解しないでね」
私は大きく息を吸って吐き、意を決して扉を開け放つ。
ぶわっといつもの如く薬品のにおいか鼻をつく。
それほど大きくも小さくもない部屋。
中は学生の勉強部屋みたいに、机と本棚が並び、大きな机には実験器具が整い、資料や分厚い本、ノートが散らばっている。
ブローノはその資料を手に取る。
「こ、これは……麻薬の…」
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