【ジョジョ第5部】Destino!【ブチャラティ】
第4章 Posso vedere -見える-
「…彼女にスタンド使いなのかと聞いた途端、急に怯えたように走り出した。あまりに突然で驚いたが…とにかく追いかけてきた。それだけだ」
「なるほど。そういう事ですか…」
あぁ…。
もう逃げられない…。
どうしよう。
どうしたらいいのかな…初流乃…っ!
何やってるのよ…私。
気付くべきだった…。
あり得ないことが起きてること、私だけにしか見えないものがあることを…もっと注意しておくべきだった。
私が軽率にあんなことを言ったから…!
どうしよう。
バレてしまう…!
奴らがーー…
来るッッ!!!
「初流乃どうしよう!絶対秘密にしてたのに…!あのこと話したからきっと奴らが私を連れ去りに来る…!!」
「そんなことさせないから…!姉さん、しっかり」
「どうしよう…っ。どうしようどうしよう…っ」
「姉さん、落ち着いて…!」
初流乃が私の両肩を掴む。
どうしたらいいかわからないっ!
気が狂ってしまいそう。
_