【ジョジョ第5部】Destino!【ブチャラティ】
第4章 Posso vedere -見える-
「ねぇ、もう一回やって!」
「あぁ。いいとも」
今度はコインが入ったままのりんごを握り、粉チーズかけるみたいに振ると中からコインが出てくる。
今…ちょっとだけ、見えたかも。
私が一生懸命目を凝らしてると、ブローノはふふっと軽く笑ってまたコインをりんごに入れて見せる。
あ!やっぱり見えた!
…でも、すぐになくなるのよね〜。
「ほら、リゼ」
目を輝かせながら夢中になってた私に、ブローノがコインが透けてるりんごを手渡す。
私は陽の光に照らしてみたり、色んな場所を触ってみたりして確かめるけど、やっぱり一瞬だけ見えたアレがない。
アレが結構ヒントだと思うんだけどなぁ〜。
うーん…。
どこ探してもないなぁ。
ブローノの手品、本格的!
「ブローノすごい!タネわかると思ったんだけどなぁ〜」
私はりんごを手の中で回しながらアレはないか探る。
「少し難しいかもしれないな」
「いい線行ってると思うのよ?ジッパーが見えたからたぶんそれかなぁって」
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