【ジョジョ第5部】Destino!【ブチャラティ】
第3章 appuntamento -デート-
「だとしたら声を掛けられるはずだ。でもそれもないし、視線が君に集中してた…。もちろん、オレもな」
「え…?そんな…気付かなかった…。私、あなたのことばかり見てたから…」
「ッ…!そういう不意打ちは心臓に悪い…」
ブローノは顔を赤くして目をそらすと、口元を手で隠す。
少しいじわるしてみたくなる。
「本当のことよ?好きだもの」
「き、君は本当に小悪魔だ…」
ブローノはふぅと息を吐いてまた私を見つめ、頬をふわっと撫でる。
「だが、天使のようにかわいい。マジにどうしたらいいかわからねぇ。好きで好きで仕方ないんだが…」
「ブローノ…」
私もブローノの頬に手を添えて自分の方に向かせる。
「私も…どうしようもなく好き…」
そう伝えて、ブローノと一瞬だけ唇を重ねる。
「オレをこれ以上惚れさせてどうするんだ…」
彼の優しい微笑みが私の心を昂らせる。
心臓の鼓動が止まらない。
さっきからずっとのぼせてるみたい。
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