【ジョジョ第5部】Destino!【ブチャラティ】
第3章 appuntamento -デート-
そう思ったら、体が勝手に彼の方に走り出していた。
「ブローノ!!」
「!」
ブローノがすぐに振り返った瞬間、私は彼の胸に飛び込んだ。
「リゼ…!?」
「行かないで…」
「え…」
「私、もうあなたと離れたくない…!一緒にいたい…。ブローノ、行かないで…」
その瞬間、私はぎゅっと抱きしめられた。
「そんな風に言われたら…オレも君を離せなくなっちまう…」
ブローノはそう言って、苦しいくらいに強く強くかき抱く。
「ずっと…こうして抱きしめたかった。時間が欲しいと言ったがもう必要ない。君が飛び込んで来てくれたおかげで…覚悟はできた」
「覚悟…?」
「君を…最後まで愛する覚悟ってやつだ」
ブローノは私を少し体から離して、真剣な眼差しで見つめる。
「リゼ、君のことが好きだ。初めて見たあの瞬間…どうしようもなく惚れてしまった。自分じゃ止められないほどに…」
さっき…私が期待してた答え。
ううん、それ以上の答えをくれた。
嬉しくて…あなたを追いかけて来て良かった…。
ブローノ、私も同じ気持ち。
_