【ジョジョ第5部】Destino!【ブチャラティ】
第3章 appuntamento -デート-
しばらく余韻に浸りながらじっと夜空を見上げていた。
あの願い、届いてくれるといいな…。
それにしてもすごかったぁ。
やっぱりこれだけの人たちが見に来てるだけある!
何万発って打ち上がったよね!
綺麗だったなぁ…。
「どうだった?」
ブローノが私の顔を覗き込みながら聞く。
「すっごく綺麗だった!今まで見た中で一番!」
私はちょっと飛び跳ねながら興奮覚めやらずに笑顔で言った。
「ならよかった」
同じ景色を見て、ブローノと笑い合えた。
嬉しい…。
勇気出してデート行こうって言って良かった。
「家まで送る」
その瞬間、現実に引き戻される。
そうだ…。
帰らなきゃ。
「うん…」
私はブローノに連れられて、人波と共に駅の方に向かう。
歩きながら、急に寂しさが増してくる。
電車に乗って駅に着いて…遠回りしなければたぶん30分くらいかな。
「また私と…デートしてくれますか?」
「あぁ。もちろん」
ブローノは優しくそう言ってくれる。
私はその答えに満足して笑ってみるけど、寂しいことには変わりない。
_