【ジョジョ第5部】Destino!【ブチャラティ】
第3章 appuntamento -デート-
「意外と砂浜の方が人が多いのね。こっちの上の方が見やすそうなのに。座れるからかしら?」
私は下の方でビニールシートを敷いている人たちを眺める。
「あぁ。座って酒を飲みながら見たいんだろう」
ブローノが指差す方を見ると、4.5人の若者がそばのクーラーボックスから缶ビールを出して乾杯してる。
よく見てみると、他のところでもお祭りのようにお酒を飲んで楽しんでいる。
いいなぁ。
あぁいうのもとっても楽しそう。
「来年はあぁいうのもいいかも…」
「砂浜よりもっと良い場所を用意する。次は特等席から見よう、一緒に」
ブローノが私にそう微笑んだ瞬間、ドーン!と花火が打ち上がる音が聞こえた。
体の中心に響く重低音に、思わずそっちの方を見てしまう。
ヒューと静かに天に昇り、一瞬消えたかと思うと爆音と共に鮮やかなネオンの花を咲かせる。
そして、パチパチとたまに色を変えながらまた静かに夜空に溶ける。
いくつもいくつも炸裂し、赤、青、緑、ピンク、そして黄金に輝いてたくさんたくさん大きなキャンパスに花束を描く。
_